#02リーダーズトーク柏原工場

柏原工場で、生産現場と生産技術部門を率いる3人のリーダー。入社20年をこえた今だからこそ感じるハイレックスの魅力や、若手社員が働きやすい環境を整えるために日頃から心がけていることなどについて語り合ってもらいました。

NUMBERS OF HI-LEX NUMBERS OF HI-LEX NUMBERS OF HI-LEX NUMBERS OF HI-LEX

座談会メンバー

  • 大隅さん

    1997年入社
    生産技術グループ 開発・支援チーム

    趣味で2023年にトライアスロンを始め、すでにスタンダードとミドルディスタンスを完走。最長のアイアンマンを完走し鉄人の称号を得ることを目標にしている。

  • 汐﨑さん

    1999年入社
    生産技術グループ柏原分室

    車はガソリンターボの6速マニュアル、完全に時代から取り残されています。2023年12月に長年住み続けた温暖地域から雪国へ猫と一緒に転勤。

  • さん

    2000年入社
    ハイレックス課

    生産現場で働く90人の従業員を率いる、ものづくり部門のリーダー。さらなる高みを目指して、セミナー参加や書籍でマネジメントをコツコツ勉強中。

部門を超えてアイデアを出し問題解決にあたる、助け合い文化

ハイレックスはどんな社風ですか?

根がいい人が多いからか、ひとたび困りごとが発生した時の団結力が強いですね。私自身にも、相談すると最後まで諦めず懸命に向き合ってくれる同僚がいますし、会社全体にも助け合う風土があると思います。課内はもちろん、部門を超えてお互いに協力しあえるのがハイレックスのスゴいところです。

大隅

何か起こると、祭りみたいにみんながワーッと寄ってくるんですよね(笑)。たとえば、設備トラブルに問題が発生すると品質保証や生産技術のメンバーが集まって、原因を探って対策を考える。口ではブツブツ言いながらも(笑)みんな前向きだから、一つのチームになり解決に向かって進んでいけます。

汐﨑

みんなで集まると、「こうするのはどう?」「じゃあやってみよう」と具体的なアイデアも出やすいですね。部品を供給することがハイレックスの使命なので、生産を止めないために、“できない理由”じゃなく“できる方法”をみんなで考えるという意識が根付いていると思います。

問題を解決するためには、製造現場からその報告がタイムリーに上がってくることも大切。だから私たちも、意見を出しやすい雰囲気づくりを意識しています。何かあれば私たちが責任を負うから、みんなは問題が起きたら早く言ってね、と。現場はいち早く問題を報告する、私たちはそれに対して対策を打つ。そういう役割がしっかりできているのではないでしょうか。

何より人を大切に。安全最優先のものづくりを

働きやすい環境づくりのために心がけていることはありますか?

大隅

私は、誰が相手でも笑顔で丁寧な言葉で話すこと、相手の意見を尊重することを心がけています。若手の社員が自分の意見を提案でき、自発的に行動できる環境を作りたいんです。畑さんは生産技術グループよりメンバーの人数が多いですが、心がけていることは?

ものづくりの現場も結局は人と人との仕事なので、問題の芽を摘むためにも、どんな意見にも耳を傾けます。今は90人ほどの現場担当者がいますが、朝の挨拶をしながら一人ひとりの顔色を確認して、元気がなさそうなら声をかけています。

大隅

畑さんのチームは担当する製品数も多いけど、現場の整理整頓やルール作りをしっかりしているので、メンタル面だけじゃなく安全面でも異常があればすぐに気づけるような体制をとっているな、と感心します。

安全面では、意識づけも大切ですね。危険予知トレーニングやヒヤリハットの報告など、現場担当者の意識を高める取り組みは欠かせません。設備面でも、現場目線から安全性を評価して、危険があると判断すれば生産技術グループへの改善も要望します。設備を作る側にいる、生産技術グループのお二人が心がけていることはありますか?

大隅

まずは自分自身が納得するものを設計すること。その上で、自分の家族にも安心して使ってもらえることを想像した安全レベルを確保すること。設計を担当していた頃は、これを心がけていました。

汐﨑

今は大隅さんも私も、担当者が設計したものを評価する立場ですが、そこに立つと安全性への意識がさらに上がりますね。設計担当者はどうしても効率を優先してしまいがちですから、その歯止めをかけて安全性を追求することが私たちの役割です。

そうですね。ものづくりの優先順位は、安全、品質、生産、コスト!安全なくして品質も生産もありません。

汐﨑

一度事故が起きれば工場の生産が止まってしまうので、お客様にご迷惑をおかけしないためにも現場の安全は第一。それに何より『人』があっての仕事ですから、人を守る現場づくりにこれからも力を入れていきましょう。

新しい環境に飛び込む経験が、人との強い絆やスキルアップにつながる

これまでの仕事で、印象深かったことを教えてください。

自ら志願して、アメリカとインドへ出向したことです。社内では発音の悪い英語でもある程度通じますが、会社の敷地を一歩出ると英語でのコミュニケーションが大変。他にも、交通ルールの違いや不安定なインフラなど生活面では苦戦しましたが、さまざまな会社の、さまざまな職種の方と知り合いになれました。世界に友達ができるのはいいものです。大隅さんも、現地に生産ラインを作るためにアメリカのデトロイトやモントレーなどに出向していましたが、どうでしたか?

大隅

私も英語が苦手だったので、言葉の壁は第一の難関でした。文化の違いも大きいから、仕事も日本と同じスピードでは進みません。それでも、現地の社員と奮闘しながらものづくりに励んで、達成したときに一緒に喜び合ったことはいい思い出です。強い絆が育まれて、今でもメールで気軽に相談しあっていますよ。

苦楽を共にした仲間はいつまでも大切にしたいですね。私はいつかまた、アメリカやインドで出会った方々に会いに行きたいと思っているんです。汐﨑さんは静岡から兵庫に転勤になりましたが、大変だったことはありますか?

汐﨑

突然、雪国生活が始まったことくらいかな(笑)。むしろ人脈が一気に広がり、転勤の醍醐味を実感しています。お客様が違えば扱う製品も設計の思想も異なるので、生産技術グループの社員なら、技術面でのスキルアップにもつながります。メンバーのみんなにも、若手のうちに出張や出向に手を挙げてほしいですね。

大隅

若手でもやる気さえあれば出張や出向にチャレンジできて、成長していけるのはハイレックスの大きな魅力ですね。ただ、不安やプレッシャーを感じる若手社員もいるのでは?

汐﨑

もちろん最初は不安もあります。でも、若いうちにいろいろ経験していないと、環境変化への拒否感が強くなって現状維持しかできなくなってしまう。技術職はとくに、先を見て変化していかないと。新しい生活環境に慣れるまでは戸惑うこともありますが、意外になんとかなるものですよ(笑)。私も長期の海外出張に行った時は、休日に一人で観光を楽しんでいましたから。

一人ひとりの成長のために、惜しみないサポートを

若手社員に期待することを教えてください。

ものづくりの現場のみんなには、日々の成長を感じながら、安全や品質を追求するという同じ目標に向かってほしいと思っています。最初は言われたことをこなすだけで精一杯かもしれませんが、キャリアを積んでいけば、自分が考える理想のものづくりを提案して実現させていくこともできます。そこを目指してもらうためにも、私自身が先陣を切って国内外の拠点の責任者を目指し、みんなに未来を見せたいですね。

大隅

生産技術グループの若手は、自分の中に挑戦したい何かを持っていることが多いので、やりたいことを提案してチャレンジしてくれることを期待しています。そのためにも、こちらから「やってみない?」と声をかけてチャンスを拓くように心がけています。最近ではラズベリーパイとPhytonなどのプログラミング言語を使って設備開発に挑んでくれた社員もいました。

汐﨑

私のチームでも最近、長らく固定化されていたウインドレギュレーターの生産効率を上げるために、思いきって設備を大きく更新したんです。私は基本構想だけ練って、あとはメンバーに任せて。結果、組み立てのスピードが大幅に上がり、社長賞まで取ってくれました。そういう嬉しい事例を増やしていきたいですね!

大隅

実は私は、ハイレックスの生産技術グループを世界で活躍できる一流の技術集団にしたいんです。目指すは、世界シェアナンバーワン。そのためにも、AIやロボットなどの導入を積極的に進め、将来的にはデジタルツインなどの最先端の技術も活用していきたいと思っています。電気や機械の技術も磨きながら、無限の可能性にチャレンジしてほしいですね。

汐﨑

私も、新しい技術を学びたいと希望する人にはストップをかけず、学びの機会をどんどん提供したいと思っています。人の育成に投資をしなければ会社の成長もありません。知的好奇心をもって成長を続けてもらうために、惜しみなくサポートしていきます。

100年企業を目指して、若手社員が伸びる環境を作っていきましょう!